夏休み小学生ワークショップ~大豆から豆腐を作ろう~


盆休みの真っただ中。
今回のワークショップには、
なんと四国や九州からも子どもたちが参加してくれました。
お久しぶりな顔やら初めましての子どもたち。
集まればあっという間ににぎやかに。
子どもたちが豆腐を作っている間に、
お母さんたちは別室でみほりんによるお話会
【子どもの「食の自立」にむけて親ができること】
が開催されました。
こちらのレポートはまた後日に。

大豆の観察

最初に登場したのは、二つの大豆。
ひとつはカラカラに乾いた大豆。
もうひとつは一晩水に浸けてふっくらした大豆。
子どもたちはまずは見た目をじっくり観察。
さらに手でつまんで、
匂いをかいで、
ちょっと口に入れてみます。

「大きさがぜんぜんちがう」

「こっちはカチカチ!」

「食べてみたら…あんまりおいしくない」

ここで質問。
「大豆の赤ちゃんはなにかな?」
一人の子がすぐに手を挙げて
「えだまめー!」
と答えました。
大人でも知らない人がいるのによく知ってるなぁとびっくり。
そして本物の枝付き枝豆が登場。

「えーー!ほんとに枝についてる!」

「枝豆が大豆になるの!?知らなかった!」

子どもたちは目を丸くして驚いていました。

豆乳とおから

次はいよいよ調理。
浸した大豆をミキサーに入れて
「ガーーッ!」とドロドロに。


鍋でぐつぐつ煮たら、
ガーゼでこします。

「うわー!出てきた!」

「ぎゅーぎゅーって絞るの楽しい!」

ガーゼに残ったのは「おから」。
流れ出た汁は「豆乳」です。
さっそく匂いをかいでみます。

「くさい〜!」

「いい匂い」

同じ豆乳でも、感じ方はそれぞれ。

にがりとおまじない

豆乳を80℃まで温めたら、にがりを加えます。
「にがり」ってなに??
「味見してみる?」
恐る恐る味見してみたら
「にがっ!」「うえ〜!」
と顔をしかめて大騒ぎ。

「にがりを入れたら、おまじないをかけるでー」
みんなで声をそろえて――

「まるまるばってんまる〜!」

とみんなでまぜると不思議と豆乳がゆっくり固まりはじめます。

おからケーキとおぼろ豆腐

固まるのを待つ間に、
できたてのおからで「おからケーキ」作り。
キディシェフ卒業生がデモンストレーションをすると、
子どもたちは目をキラキラさせて見ていました。

そしてついに完成したのは、
ふるふるの「おぼろ豆腐」。
ひと口食べてみると――


「うわぁ!豆の味がぎゅーってする!」

「おいしい!」

「ちょっと濃いかも…」

味の好みはそれぞれ。でも、自分で作った豆腐の味は特別です。

試食タイム!

さぁ、お話会から帰ってきたお母さんと一緒に、
お楽しみの試食タイム。
テーブルには、できたてのおぼろ豆腐に加えて、
市販の木綿豆腐と絹ごし豆腐が並びます。

「まずはどれから食べようかな〜?」

「こっちはプルプル!」

「うわっ、こっちはしっかりしてる!」

「なめらかで口の中ですぐとける〜」

同じ大豆からできているのに、
食感や味わいが全然ちがう!
子どもたちは驚きながら、
ひとつひとつをじっくり味わっていました。

横で見ていたお母さんからも、
「へぇ〜!食感のちがいってこんなにはっきりわかるんだね」
「大豆から作るとこんなに濃い味になるんだ」
と感心の声があがります。

そしてお待ちかね、焼きたてのおからケーキ。

「ふわふわしてる!」

「甘くておいしい〜!」

「もっと食べたい!」


子どもたちの笑顔につられて、
お母さんたちもにっこり。
「本当においしいね、家でも作ってみようか」
そんな親子の会話が聞こえてきました。
さらに
「お土産でもらったおからで、家に帰ってすぐ作ったよ!
美味しくできた!」
と次の日に報告してくれた子も。

おわりに

いつもはスーパーに並ぶ、四角いパックの豆腐。
その豆腐が、大豆からこんなふうに作られているなんて。
五感を使った今回の体験は、
子どもたちの心にきっと残ることでしょう。
そして、「枝豆が大豆になる」という事実を
大人でも知らない人は少なくありません。
加工品が簡単に手に入る時代。
「何からできているんだろう」
「どうやって作っているんだろう」
と、食べ物への興味をもってほしいと願っています。

また、今回はただ作るだけではなく
感じたことを自分の言葉で表現すること
裏テーマにしていました。
子どもたちは、
その場で言葉にしたり
身振り手振りで伝えたり
観察シートに絵を描いたり。
中には「自由研究にする!」と
気づいたことをびっしり書き込む子もいました。
方法はさまざまですが
五感をフルに使って感じたことを
自分なりに表現していました。

「くさい」「いい匂い」「おいしい」「にがい」――
ほんの短い言葉でも、
五感で感じたことを言語化する力は、
子どもたちにとってとても大切な学びです。
感じたことをうまく表現できなかったり、
口に出すのをためらったりする子どもたちも多いからこそ、
安心して表現できる場をつくることを大事にしています。

だからこそ、キディシェフではこれからも、こうした
“本物に触れる体験”と
“感じたことを言葉にする時間”を
大切にしていきたいと思います。

スタッフ:山元 あき